奈良県教育委員会は奈良市の小学校に言語聴覚士を配置する方針を示し令和7年度の募集要項を公開しました。
「個に応じた指導のより一層の充実を図るため、発達支援推進教員選考を新設した」としており、小学校に言語聴覚士を採用するのは全国でも数少ない事例となります。
発達支援推進教員のうち、小学校の採用枠は「言語聴覚士」免許を所有する者とされています。発達支援推進教員は専門教室で自閉症や学習障害、ことばによるコミュニケーションに困難がある子どもを対象に指導・訓練を行う予定です。
言語聴覚士を小学校に配置することは、障害や病気で通常の学習・生活が難しい子どもが、支援を受けながら一般の学校に通うことを支えることを目的とした取り組みです。奈良県は、言語聴覚士配置した後の状況を踏まえ、将来的に採用人数を増やし、県内の小学校へ言語聴覚士を常勤で配置することも目指すとしています。
専門性を備えた教員として小学校に言語聴覚士が採用されることは、支援を要する子どもにとってもコミュニケーションの改善や、小学校生活の交友関係の悩みや学習意欲の向上に繋がり、楽しく学校生活を送れることが期待される先駆的取り組みです。
奈良県 NHK NEWS WEBより引用